舞台、映像制作のプロが教える撮影から編集までの基礎知識 撮影編①収録形式
このシリーズでは、特殊な知識の無い一般の方に対して
分かりやすさ重視で説明いたしますので
専門的な詳細は極力省いております。
ご了承ください。
今回は舞台や発表会などをご自身のカメラで撮影する際、最初につまずく
収録形式についてお話ししたいと思います。
まず大きくは2つです。
X-AVCとAVCHDです。
お持ちのカメラを見ていただければよほど古いカメラでない限り
この二つの切り替えができると思います。
この二つの違いは何かと言えば
X-AVCの方が新しい形式で、AVCHDは最初に
HD(いわゆるハイビジョン)という技術ができた際に
作られた形式でかなり昔のものだと言えます。
ですので、色々今の時代に合ってないことがたくさんあるのですが、
実際、ほとんどのテレビ番組はAVCHDで収録されているのが現状です。
むしろユーチューバーの方とか、
機材に詳しい一般の方の方がX-AVCを使用している気がします。
先日あるカメラマンが言ってたのですが、
この二つの違いが分かっているテレビマンって半分以下なんじゃないかと。
まあテレビ番組がほぼそれで作られているので
AVCHDでも成立しないことはないのですが、
個人的には断然X-AVCをお勧めいたします。
メリットとしては
まず画質がいい。そして色味を調整したり、アップにしたり、スローにしたり
など、後の編集での加工がしやすい点です。
デメリットはデータ容量が大きくなることぐらいでしょうか。
今のカメラはほとんどがSDカードという記録メディアに録画するようになっています。
64GBのカードであれば、
X-AVCで約2時間半
AVCHDであればその倍、5時間ぐらいの映像が録画出来ます。
SDカードに関しては次回、より詳しくお話ししたいと思います。
そして、次に30pとか60p、29.97などの設定ができると思います。
これはフレームレートと言って、
1秒間に何枚の絵で映像を構成するか?という意味です。
30pならば1秒間に30フレームということです。
当然この数値が高ければ高いほど映像は緻密で滑らかになります。
現時点では60pが最高レベルかと思います。
ゲームなどでは90pとか120pなんてものもありますが
ビデオカメラではその違いがわからないかも知れません。
で、29.97とかその倍の59.94というのは
いわゆるドロップフレームというもので閏年みたいなものかと。
テレビはこれで出来ていますが、テレビ番組を作るわけではないのであれば
あまり気にしなくていいと思います。
特にこだわりがなければ30で良いと思います。
他にも色々細かい設定はありますが
極論、これだけで基本的な撮影は可能です。
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