動画撮影テクニック設定編その⑤
舞台などでの動画撮影のためのビデオカメラの設定、
長きに渡りましたが今回で最終回です。
設定テクニックのラストは
3明るさ(ゲイン ISO)
4絞り(F値)
5シャッタースピード
この3つは相互に関連するのでまとめて一気にお話しします。
プロではない方向けにすごく乱暴に言うと、
この3つは明るさに関連するものと捉えて良いかと。
それぞれの設定で、写真のように
明るくも暗くもなります。
主に3明るさを調整するにはゲインとISO
大きく二つの呼び方がありますが、
同じだと思ってもらって構わないです。
ビデオカメラだとゲイン、
一眼レフやミラーレスのカメラだとISOと呼ぶことが多いようですが、
ハッキリ言って気にする必要なしです。
この数値を上げれば明るくなり、下げれば暗くなります。
なんと便利な機能なのかとは思いますが、
当然、無理やり明るくしているわけですから弊害が出ます。
あまり上げすぎると画面が荒くなります。
これも編集の際に調整できるので、
重要なのは明るくしすぎて白飛びしないことです。
特に舞台などで強い照明やピンスポが当たると
白飛びします。ですので、一番照明が明るく強い場面で
明るさを合わせることが出来れば良いのですが、
リハーサルや何回か本番を見ていないとそうもいきません。
これは私のディレクターとしての感覚ですが
多少暗いものは直せますが、白飛びしてしまっているものは
なかなか直すのが大変です。
ですので、まずは多少暗くとも、
白飛びしないこと!を重視しましょう。
続いて4の絞り(F値)ですが、
これは写真などを撮られる方には馴染みがあると思いますが
レンズの中に光をどれだけ入れるか?みたいな感覚かと。
絞ってあまり入れないようにすれば暗く
開放して思い切り光を取り込めば明るくなります。
ゲインやISOが機械的に明るくするのに対して
より自然に明るくすることが出来ますが
調整は難しいとも言えます。
ですのでここはオートを中心に白飛びだけ注意しましょう。
最後の5ですが、瞬きする時間をイメージしてください。
長く目を見開いていれば光が多入ります。
開いてすぐに閉じれば少なくなります。
特殊な写真を撮りたい方は詳しく調べていただくとして、
これは基本60前後でほぼいじらなくて良いのですが、
ステージの撮影で一番注意すべきがフリッカーです。
蛍光灯などの周波数でチカチカすることがあります。
これはシャッタースピードと照明の周波数が干渉して
生じます。ですので、これはフリッカーが出ているなと思ったら
シャッタースピードをいじって消えるように調整する、
その1点で良いと思います。
余談ですが、関西と関東では電圧が違うので
東京で撮影してそのまま大阪に行って撮影すると
フリッカーが出たりする場合がありますので要注意です。
まとめますと、
明るすぎて白飛びしないことが最重要!
そしてフリッカーに注意
です。
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